マンションを購入したんだけど、管理組合というのに入らないといけないらしい。どんなものかおしえて。
こんにちは、ガネーです。
マンション管理組合の理事長をしています。
私がマンションを購入したとき、管理組合もマンションの管理費や修繕積立金のこともわからないままでした。
管理費もぼったくりの金額でしたが、管理費を50%削減することができました。
そんな私が、マンションの管理組合について解説していきます。
管理組合とは
マンションを購入したら、これは、必須となるのですが、管理組合に加入することになります。
マンションに住む人(区分所有者)の集合体が管理組合です。
マンションの法律でもある、区分所有法によって決められています。
マンションは共有部分があるため、みんなで維持管理していかないといけません。
いろんな人がいろんな方向を向いていたのでは、まとまりませんので、マンション管理組合という組織のもとに、ルールに従うこととなります。
マンションの専有部分(マンションの自宅部分)は、各所有者が自己責任のもと、自己負担で管理することになるのですが、共有部分については、住んでいる人(区分所有者)は管理組合を通じ、管理規約の規定、つまりルールを守ることになります。
ちなみに、
管理組合からぬけるには、住戸を売って、区分所有者ではなくなったときとなります。
管理組合がないと・・
マンション管理組合がないと、管理費や修繕積立金の管理について管理会社への依頼等がスムーズにできなかったり、マンション内の決まりごとの統制が取れず、なんでもありの無法地帯になってしまいます。
私がマンションを購入する前、賃貸の住んでいたとき、賃料の値上げを貸主からいわれたんですね。困ることなので、賃貸の住民で集まってどうしようか話し合おうということになったんです。
で、いざ、話し合いが始まるんですが、まーほんと、あまりにまとまらないので、びっくりしました。
大の大人が、みんな自分の意見を好き放題いうって感じで。
結局、意見なんかまとまるはずもなく、民主主義としての多数決も行われず、解決しないまま終わったことがありました(その後、賃料はあがってしまいました)。
このとき、痛感したのが、
ルールがきちんと決められていることの大切さと、仕切り役や運営母体が必要だということです。
管理組合は、サークルとはちがう?
管理組合は、趣味で集まるサークルとはちがい、
区分所有法っていう、マンションの管理体制について定めた法律があるんですが、
区分所有者は、全員で建物並びにその敷地及び付属施設の管理を行うための団体を構成し、この法律の定めるところにより、集会を開き、規定を定め、及び管理者を置くことができる。
区分所有法第3条
と、書かれていて、この団体が管理組合のことなんですが、
要は、マンションの風紀や管理がめちゃくちゃな状態にならないよう、管理組合というみんなが加入した組織でよくしていこうということで、法律によって定められています。
ただ、実際は、管理会社にすべて丸投げという状態になっている管理組合も多いです。中には、財布まで丸投げというころも。
管理組合こそ管理会社をチェックすべき理由
管理組合があっても、実務は管理会社がやってくれるので、まかせとけば、やることないんじゃない?とも思っちゃいますが、
管理会社にまかせている管理業務をチェックする!
これが、だいじなんです!
マンション管理では、みんなから集めた管理費や修繕積立金がぼったくられることなく、きちんと管理業務が行われ、収支も問題ないという状況になってないと、マンションの維持管理ができていない、ほぼ破綻したゾンビマンションになってしまいます。
ルールも守られない、無法地帯となってしまうかもしれません。
マンション管理なんて管理会社にまかせとけばいい、プロなんだからという意見もありますが、大手ほど好き放題にぼったくってます(笑)。
でも、そんな世の中はいつまでも続かないと思います。これだけネットの情報が発展し、だれもが情報を得られる時代に、世の中は、まわりが動き出したら、それがうねりとなって、住宅ローンの見直しみたいにマンション管理の見直しにざざーっと動き出すと思います。
あきらかに、そんな無駄遣いは、通用しなくなりますし、みんな気づきますから。
マンション管理業界は石器時代
価格ドットコムというサイトがありますよね。家電にはじまり、今は様々な商品を取り扱っていますが、これなんか、まさに世の中のニーズで生まれたものだと思います。
ネットがない時代や、情報が限られた時代は、電気屋さんに行って、比較するものもなく、店頭価格で買っていたと思います。
それが悪いわけではないんですが、なにかを買うときは比較をしたいですよね。価格ドットコムができてから、みんながネットで検索して比較もできるようになったので、電気屋さんは価格を下げざるを得なくなりました。
本当はぼったくりの金額でもないのに、競争のために下げざるを得なくなった商品もあったと思います。
ただ、基本的には、情報と物流の発展で、ある意味いらなくなった仕事(間に入って卸すとか)を削減することで、価格を下げ、さらにいい商品を提供できるようになったのも事実です。
スマホ料金もネット料金もそうですよね。どんどん安くって、しかも便利になってますよね。
すべて、競争があるからです。世の中が競争によって、進歩しています。
それに比べ、マンション管理業界は、もう石器時代というしかないです。
価格の根拠(サービスの単価)はわからないとか、販売会社と管理会社は同じグループ会社にしてマンション購入時に管理費や修繕積立金の額を決めて選択の自由がないとか。
マンション購入と同じように、管理会社も自由に決めれるようにすべきだと思います。
マンション販売会社は、売って終わりではもったいないので、同じグループの管理会社をつくって、その後も永遠に利益が取れる仕組みをつくってるんです。
そのような仕組みでも、きちんと価格の根拠を示して、マンション購入者に選択の自由があれば、問題ないのですが、
マンション購入→管理費、修繕費は決められてる→価格の根拠説明はない→管理会社の変更にはかなりの労力がかかりそう→変更をあきらめ、ぼったくり金額を払い続ける
みたいな構造になってる管理組合が多いと思います。
なにごとにも、遅いということはないので、まずは管理組合やマンション管理について理解することが大切です。
仮にもう、ゾンビマンションみたいな状況だったとしても、これからできることはありますので。詳しくは、今後メルマガ含めて公開していきます。